【ペストが中国で発生!ワクチンがないのは本当?】
コロナが世界中で猛威をふるう中、
いやなニュースが伝えられましたね。
中国北部・内モンゴル自治区ボグト市の村で腺ペストに感染した住民1人が死亡し、市当局がこの村を封鎖した。
引用:CNNニュース
どうやらペスト感染者の死亡者が出たようですね。
「ペスト」
名前は聞いたことがありましたが
どのような病気なのか
そして、ワクチンはあるのか?
まずは、結論からお伝えします。
「ペストに現在使用可能なワクチンはない」
ワクチンがないと聞いて、
恐ろしいという気持ちを正直感じています。
が、正しい知識を持てば過度に恐れる必要はないかもしれない!
と、考えています^^
ということで、ペストとはどんな病気なのかお伝えします!
ペストとは
では早速ペストについて調べましたので見ていきましょう。
概要
ペストはペスト菌による感染症で、ヨーロッパで大流行が繰り返され、皮膚が黒くなって亡くなるため、「黒死病」として恐れられてきました。現代では抗生物質のおかげで治療できる病気ですが、地域での流行がみられる国があり、毎年2,000人程度の患者が報告されています。
主な感染経路
感染したノミに咬まれることによって人へうつります。また、肺に感染すると患者の咳によって、容易に人から人へとうつります。
宿主は主にネズミ、イヌ、ネコなどで、その宿主からノミを媒介としヒトに伝染するのが一番多いようです。
症状
最も多いのが、ノミに咬まれた場所に関係したリンパ節に感染が起こり、腫れと痛みをきたす症状です。その後、高熱や皮膚に出血をともなう発疹がみられ、治療しないと高率で死亡します。肺への感染が起こると、発熱、咳、痰など肺炎の症状が出現します。人への感染力が強く、放置すると100%死亡します。
また、血液中にペスト菌がばらまかれ、ショックをきたし、死亡する状態が10%程度にみられます。
ペストの症状により主に3タイプあるようです。
・腺ペスト
・敗血症(性)ペスト
・肺ペスト
治療
できるだけ早く抗生物質を投与することで治療できます。また、ペストの患者に接触した人には予防のために抗生物質を投与します。
・抗菌薬による治療が行われなかった場合、現在でも30%以上の患者が死亡する
・腺ペストでの死亡率は30〜60%、肺ペストの場合はさらに死亡率は高まる。
・ペストは早期に適切な抗菌薬を投与すれば20%以下に抑えることが可能。
予防
現在使用可能なワクチンはありません。
感染しないための予防策は以下の通り
・ペスト菌を保有するノミや、ノミの宿主となるネズミを駆除する
・腺ペスト患者の体液など触れない
・患者部屋への立ち入りを制限する
・患者の 2メートル以内に接近する場合は、マスク、眼用保護具、ガウン、手袋を着用する
日本でのペスト発生
日本でのペストの発生はどんな感じだったのかお伝えします。
・日本においてペストは、明治以前の発生は確認されていない
・最初の報告は、1896年(明治29年)
・1899年(明治33年)45人のペスト患者が発生、40人が死亡した
・1901年(明治34年)5月29日、警視庁はペスト予防のため、屋内を除き跣足(裸足)での歩行を禁止した(庁令第41号)
・1905-1910年、958名の患者が発生した。
・1899年から1926年までの日本の感染例は2,905名で、死亡例2,420名が報告された
・1927年(昭和2年)以降は国内感染例はない
ペストが中国で発生!ワクチンがないのは本当?まとめ
ペストについて調べてみると、かなり衝撃的な内容となりましたね。
死亡率が高くワクチンによる予防が出来ないということはとても怖く感じました。
ただ、日本では1927年以降では感染例がないということで安心しています。
ただ、海外ではまだ感染例が出ているようなので、
一度行く国のペストの状況を調べると、
転ばぬ先の杖になるかもしれませんね^^