【カーボンニュートラルとは?わかりやすく解説!問題点について】
カーボンニュートラルという言葉をご存知でしょうか?
カーボンニュートラルは環境化学で使用される言葉となりますね。
素直に見てみると「炭素をニュートラルにする」となりますが、
いまいちピンとこないですね。
今回は、
カーボンニュートラルの意味や概念についてわかりやすく解説するのと
カーボンニュートラルの問題点について見ていきたいと思います。
では、
「カーボンニュートラルとは?わかりやすく解説!問題点について」
を紹介します。
カーボンニュートラルとは?わかりやすく解説!
カーボンニュートラルの意味
カーボンニュートラルとは環境化学用語であり、
カーボン=炭素、ニュートラル=中立、中間
という直訳であり、
「炭素を中立に」→「環境の炭素循環を中立に」
という意味となりますね。
カーボンニュートラルの概念をわかりやすく解説
まずはじめにかなり簡単に概念を言うと
「生産などなにか行った時に排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素の量が同じである」
という概念となります。
カーボンニュートラルの例を挙げると
■植物が成長する
■光合成により大気中の二酸化炭素を取り込む
■二酸化炭素の炭素原子で有機化合物と作る
■それにより植物が成長する
■成長した植物を燃やす
■燃やされた植物が二酸化炭素を出す
■燃やされた植物は二酸化炭素を吸収してその後放出したので炭素循環は中立となる
このように植物由来燃料等の燃焼などで排出される二酸化炭素が、
植物由来燃料になるまでの過程で吸収した二酸化炭素が同じ量となることを指しています。
カーボンニュートラルの問題点について
カーボンニュートラルが実現すればすばらしいのは間違いないですが
問題点も存在しています。
製造や輸送の過程で二酸化炭素が排出されてしまう
植物由来燃料等の製造や輸送の過程で化石燃料など使用すると
それらの二酸化炭素の排出分が上乗せされる状態となってしまいます。
この問題点を解消するためには、
植物由来燃料を使用するという目的だけでなく
それこそ製造時に必要な電気や輸送時の車の燃料など
再生可能エネルギーに変えていくなどの多角的な対策が必要になってくる。
再生性が必要になる
カーボンニュートラルを実現するにはこの
再生性(再生力)が必要になってきます。
カーボンニュートラルの概念での例のように
植物を成長させ、その植物を燃料などに利用することで炭素循環のバランスを取ることになりますが、
植物を燃料としたときに出る二酸化炭素を吸収するその他の植物を適切に管理しなければなりません。
この循環による再生性が実現しなければ二酸化炭素が大気中に滞留することになってしまいます。
植物の土地の問題
再生性を実現するためには植物を適切に管理しなければなりませんが、
その植物を管理する土地の問題が存在します。
日本の例では国土面積にして約7倍の植物を管理する土地が必要だとされており、
世界の耕作地や牧草地や森林の1.2倍の土地が必要だとされている。
この為、現状ではカーボンニュートラルを実現するには植物の改良により二酸化炭素吸収能力や成長の速くしたり、
燃料などの利用効率の向上、生産力向上などをする必要がある。
まとめ|カーボンニュートラルとは?わかりやすく解説!問題点について
カーボンニュートラルとは?わかりやすく解説!問題点についてを紹介しました。
地球温暖化が問題となっている現在の地球において、
温暖化の原因の一つとして二酸化炭素の濃度が上がっているのが挙げられています。
カーボンニュートラルを実現することはこの問題を解決する糸口だと思いますが、
なかなか問題は多く難題だと感じています。