【「ふげん」新型転換炉とは?使用済み核燃料のフランスへの搬出に問題か?】
新型転換炉「ふげん」をご存知でしょうか?
「もんじゅ」の方が有名で、あまり聞いたことがなかった「ふげん」ですが、どちらも原子炉による原子力発電所のことを指します。
違うのは、一般的にウラン燃料ではなくプルトニウムも使用できるところですが、すでに廃炉が決定しています。
この「ふげん」とはどのようなものだったのか、調べましたので見ていきましょう。
では今回は、
「ふげん」新型転換炉とは?使用済み核燃料のフランスへの搬出に問題か?
を紹介します。
「ふげん」新型転換炉とは?
「ふげん」とは、福井県敦賀市明神町にある原子力発電所のことである。
ただ、2003年3月29日までに運転終了をしており、この2003年よりは廃炉手続に入りました。
現在もその廃炉手続の最中となり、廃炉作業が完了していないのが現状です。
ふげんの特徴
中性子の減速に現在日本で多く稼働していた原子力発電所では軽水を使用しているが、ふげんでは重水を使用している。
一般的な燃料としてはウランが使用されているが、ふげんでは燃料にプルトニウムも使用できる。
そしてプルトニウムが使用できるということで、天然ウラン資源をさらに効率的に使用できるとされている。
ふげんを建てた理由
この「ふげん」を建てた主な理由として、原子炉技術の向上が目的だとされている。
そして原子炉技術の向上をさせることで、原子炉の安定動作をさらに追及するのも目的とされている。
また、海外から輸入した燃料を有効活用するという目的もあったと言われている。
何が問題点だったのか?
「ふげん」は現在廃炉作業中となっており、問題点がありました。
まず、減速材の重水のコストが高かったこと、そしてその重水がトリチウムへと変化してしまい、管理が難しいというのが主な理由とされている。
「ふげん」の使用済み核燃料のフランスへの搬出に問題か?
さて、現在も廃炉作業中の「ふげん」ですが、現在その使用済み核燃料の搬出に関して問題となっているようですね。
概要としては、河野太郎行政改革担当相が「ふげん」のプルトニウムの取り扱い方針などを文科省の担当者へ質問した所、「今の段階で申し上げるのは難しい」と釈明したとのこと。
「難しいなら予算はつけられない」と語気を強めて担当者に伝えたようです。
→「難しいなら予算つけられない」 河野行革相が“警告” 「ふげん」使用済み核燃料巡り|Yahooニュース
真偽は定かではありませんが、この「ふげん」は現在も維持管理に年間30億円も税金が使われているとのこと。
そもそも、廃炉決定から10年以上たっていますが、なぜ廃炉が完了していないのか一般人には理解が出来ませんね。
「「ふげん」新型転換炉とは?使用済み核燃料のフランスへの搬出に問題か?」まとめ
「ふげん」新型転換炉とは?使用済み核燃料のフランスへの搬出に問題か?を紹介しました。
2003年には廃炉が決定している「ふげん」ですが、17年ほど経過していますが廃炉は完了していません。
噂ですがその間も維持管理に毎年30億円も税金が使われていると言われています。
それが本当なら、正直無駄な税金だとしか思えませんね。